頑張って大きな声を出しているのに、ざわついた場所では届かない。この悩みの多くは、声の大きさの問題ではありません。声に含まれる「響きの成分」の問題です。
- 「大きい声」と「通る声」は別物
- 通る声には、共通する「響きの帯域」がある
- 怒鳴る練習をしても、通る声には近づきにくい
1声の中で起きていること
不思議に思ったことはないでしょうか。声が小さいのに、なぜかよく通る人がいます。
プロの歌手やアナウンサーの声を機械で分析すると、共通する特徴が見つかります。人の耳が特に敏感な高さの成分(2.5〜3kHzあたり)が、しっかり鳴っているのです。
ラジオの周波数がぴったり合ったときのイメージです。人の耳に「合いやすい」成分だと考えてください。
逆に、声が通らない・こもると感じる人の声には、この成分がほとんど入っていないことが多いです。
声の大きさは足りています。でも、耳に届きやすい成分が足りていないのです。
ここで大事なことがひとつあります。怒鳴って音量を上げるだけでは、この成分が狙いどおりに強く鳴るとは限りません。
「大きい声」と「通る声」は別物です。トップページの声解析で、大きな声を出しても虹色に光らないのはこのためです。
2考えられる原因
響きの成分が入らない理由は、主に3つ考えられます。
声の元になる音は、喉の奥にある「声帯」というひだが閉じて振動することで生まれます。閉じ方が浅いと、響きの材料になる成分がそもそも生まれにくくなります。
ささやきっぽい声になりやすい人は、このタイプの可能性があります。
喉から口までの空間は、声を大きく響かせるスピーカーの役割をしています。この空間の形しだいで、同じ声でも「通る成分」が増えたり減ったりします。
こもって聞こえる場合、舌の位置や、喉の奥の天井(軟口蓋)の使い方に癖がある可能性があります。
いわば、声の出口をふさぐ方向に働いている状態です。
3必要な練習の方向性
必要なのは、大声のトレーニングではありません。「響きの成分を立てる」ことを目的にした練習です。
方向性は2つあります。①声帯をほどよく閉じて、響きの材料を作る練習。②その響きを、耳に届きやすい高さに集める練習です。
ただ、この「響きの成分」は、自分の感覚だけではつかみにくいのが難点です。
画面で声を見ながら練習すると、変化が目で確認できて上達が速くなります。SVCのレッスンで音響解析ソフトを使うのはこのためです。
※声の違和感や痛みが続く場合は、発声練習より先に耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
息漏れ・空間の形・舌の癖。どれが原因かで、やるべき練習は変わります。
SVCの体験レッスンでは、トレーナーがあなたの声を分析します。そのうえで、今の状態に合わせた練習メニューを組みます。
LINEで体験レッスンに申し込む申し込みの際に「声が通らない」とひとこと添えてください。当日の分析がスムーズになります。