SVC VOCAL SCHOOL

歌声のお悩み相談室 #05

よくあるお悩み 「サビの高い音で、声がひっくり返っちゃうんです。才能がないってことなんでしょうか?」

裏返りは才能ではなく、恐らく2つの筋肉の切り替えの失敗です。

サビの高い音で声がひっくり返る。これは根性や才能の問題ではありません。体の仕組みで説明できます。そして、練習で変えていけます。

01

裏返りは偶然ではなく、ほぼ毎回、同じ高さで起きます。

その場所には名前がついています。換声点(かんせいてん)です。声の高さを変えるとき、喉の中では2つの筋肉——低い声を支える、地声に重要な筋肉と、高い声を作る、裏声のときに主役になる筋肉——が働いています。低い音から高い音へ向かうにつれて、この主役が少しずつ交代します。この交代がなめらかに進まず、一気に切り替わった瞬間が、裏返りの正体である可能性が高いのです。

なめらかに上がっていく道と、途中で段差になって一気に飛ぶ道を対比した図。段差の地点が裏返り
上のなめらかな道が「交代がうまくいった声」、下の段差で一気に飛ぶのが「裏返り」。段差の場所が換声点です。
02

必要なのは張り上げではなく「交代をなめらかにする」練習です。

答えはシンプルです。でも多くの場合、必要なのは高い声を張り上げる練習ではありません。2つの筋肉の交代をなめらかにする練習です。方向性は3つです。

  1. 裏声と地声を、似た音色でつなぐ練習をする。
  2. 大きな声ではなく、弱い声で丁寧に換声点をまたぐ
  3. またぎやすい母音や子音から始めて、少しずつ広げる
なめらかに伸びる声の線とともに、楽な表情で高い声に向かって発声している人のイラスト
交代がなめらかになると、段差なく高い声へ入っていけます。目指すのはこの状態です。
弱い声で換声点をまたぐ練習は驚くほど手応えがなく、交代がなめらかになりかけている途中の声ほど頼りなく聞こえるので、うまくいっている最中に「失敗した」と感じて引き返してしまいがちです。段差を早く消そうと声を大きくすると、換声点の手前で踏ん張る癖のほうが強く育ち、裏返りはかえって前よりはっきり出るようになります。この段差を消す練習へ正しく導くのは、SVCボーカルスクールのお仕事です。
NEXT

あなたの裏返りがどんなタイプか聴かせてください。

裏返りのタイプは、実際の声を聴いてみないと分かりません。体験レッスンでは、トレーナーがあなたの声を分析し、あなたに合った練習メニューを組みます。

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