SVC VOCAL SCHOOL

歌声のお悩み相談室 #02

よくあるお悩み 「高い音に向かうほど、喉がぎゅっと締まって苦しくなるんです。もっと力を入れないと出ないんでしょうか?」

その締めつけは、力が足りないのではなく「入りすぎている」サインかもしれません。

高い音で喉が締まって苦しい。それは「出す力が足りない」のではなく、余計な力が入りすぎている状態の可能性が高いです。しかも、喉仏が上がること自体は普通のこと。問題は上がることではなく、締めつけがセットになっていることです。

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締まりの正体は、声帯のまわりの「余計な力み」かもしれません。

声を作っているのは、声帯という小さなひだです(ちなみに1〜2cmしかありません)。ただ喉の中には、声作りに「積極的に参加してほしくない部位」がたくさんあります。声帯のすぐ上にある仮声帯もその一つ。高音で苦しくなる人の多くは、音を上げるときに、こうしたまわりの部分まで一緒にぎゅっと閉じている可能性があります。息の通り道が狭くなるので、詰まった感じが出やすいです。

ここで誤解を1つ解いておきます。高い音で喉仏が上がるのは、声の仕組みとして普通のこと。悪いことではありません。問題は「上がること」ではなく、「締めつけがセットになっていること」です。

高音で喉が締まり、首もとに手を当てて苦しそうにしている人のイラスト
高音で首もとや喉にぐっと力が入り、息の通り道が狭くなって苦しくなる。まわりまで一緒に閉じているサインです。
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必要なのは、もっとがんばることより「力を抜いたまま上がること」です。

多くの場合、必要なのはもっとがんばる練習ではありません。余計な力を入れないまま、音を上げる練習です。方向性は3つです。

  1. あくびの入り口や、ため息のような「喉が自然に開く動作」をきっかけに使う。
  2. ストローをくわえて声を出すなど、喉に負担をかけずに鳴らす練習(SOVTと呼ばれます)で、「締めなくても出る」体験を作る。
  3. 弱い音量から、締まりが出ない範囲で少しずつ音を上げる
あごを軽く上げ、喉もとが開いた楽な状態で発声している人の横顔のイラスト
力が抜けると、喉もとが開いたまま高い音に向かえます。目指すのはこの状態です。
ここで注意:もしあなたが逆のタイプだった場合、練習が正反対になります。 逆とは、力が入りすぎているのではなく、高い音を出す力そのものがまだ足りないケースです。この場合、力をゆるめる練習だけを続けても前に進みません。発声はプロでも自己分析が難しいので、根本から自分の見立てが間違っていることも少なくありません。だから、この練習を始める前に、自分が本当に締めつけタイプかを確かめるのが先決です。それには、声を聴いてもらうのが一番の近道です。なお、締まり感ではなく「痛み」を感じる場合は練習を続けず、まず耳鼻咽喉科で状態を確かめてください。
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どこで・どのタイミングで締まっているか、聴かせてください。

締まっている場所とタイミングは、実際の声を聴かないと分かりません。体験レッスンでは、トレーナーがあなたの声を分析し、あなたに合った練習メニューをお渡しします。

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