歌声のお悩み相談室 #01
よくあるお悩み
「高い曲になると、つい力いっぱい押し切ってしまって、喉が苦しくなるんです。どうすればいいですか?」
その歌い方だと、恐らく「高さに限界」があります。
サビで喉が苦しくなる。ある高さから声が伸びない。——それは根性や才能の問題ではなく、喉の中の筋肉の「使い方」に改善ポイントがあります。
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声の高さは、2つの筋肉の役割分担で決まっています。
TA(甲状披裂筋)は低い声を支える、地声に重要な筋肉です。CT(輪状甲状筋)は声帯を引き伸ばして高い声を作る、裏声のときに主役になる筋肉です。声を高くしていくには、本来この2つの筋運動のバトンタッチが必要です。受け渡しの目安になる高さを換声点と呼びます。
同じ高さを目指しても、中で起きていることが違う
低い声高い声 →
換声点(受け渡しの目安)
張り上げでも、力の入れ方しだいで、ある高さまでは実際に出ます。ただし上限は越えられません。さらに、換声点を越えて張り上げを続けると、喉への負担やケガのリスクが上がります。
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抜け出すコツは、声を強くすることより「力をゆるめること」にあります。
意外に聞こえますよね。でも多くの場合、張り上げタイプに必要なのは、地声の筋肉TAをもっと鍛えることではありません。かといって、ずっと弱く歌うのがゴールでもありません。狙いは、入りすぎた力を一度ゆるめて、高い声を作るCTを育てること。方向性は3つです。
- 裏声の練習をむしろ増やして、高い声を作るCTを起こす。
- 弱い音量のまま、換声点を無理なくまたぐ経験を積む。
- 張り上げをやめた直後の物足りなさを、一時的なものとして受け入れる。
ここで注意:もしあなたが逆のボイスタイプだった場合、練習が正反対になります。
逆とは、TAがむしろ弱いケースです。発声はプロでも自己分析が難しいので、根本から自分の見立てが間違っていることも少なくありません。だから、この練習を始める前に、自分が本当に張り上げタイプかを確かめるのが先決です。それには、声を聴いてもらうのが一番の近道です。 なお、声に痛みや違和感が続く場合は、練習を続けず耳鼻咽喉科で状態を確かめてください。
NEXT
まず、あなたの声がどんなタイプか聴かせてください。
いまの声の状態は、実際に聴いてもらうのが早いです。体験レッスンでは、専門家があなたの声を分析し、あなたにあった「歌が上手くなるロードマップ」をお渡しします。
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この記事を監修した人
小久保よしあき科学的ボイストレーナー・SVCボーカルスクール代表
指導歴は2012年から。総クライアント2,000人以上、レッスン時間は約20,000時間(2026年7月時点)。SVC科学的ボーカルコーチ養成講座で認定コーチ74名(2026年8月時点)を輩出しています。
公開 2026年7月13日(更新 2026年9月8日)