好きな曲は、いつもキーを下げないと歌えない。音域は生まれつきの才能で決まる、と思われがちです。でも、多くの場合そうではありません。音域は「声の切り替え地点」をどう扱うかで決まっています。
- 「地声の限界」は「音域の限界」ではない
- 音域の壁の正体は、声の切り替え地点(換声点)
- 音域は「伸ばす」より「つなぐ」で広がる
1声の中で起きていること
「ここから上は出ない」と感じる高さがあります。実はその多くは、声の仕組みが切り替わる地点(換声点)です。
ここで大事な事実があります。換声点の上にも、あなたの声はまだ続いています。
裏声が出るなら、その高さまで声帯は動けるということです。体にはもう、その動きが備わっています。
家にたとえてみます。2階はあるのに、階段が付いていない。だから2階に上がれない、という家です。
「音域が狭い」の正体は、これと同じ可能性が高いです。声が無いのではなく、換声点の手前で止まっているという状態です。
2考えられる原因
「地声で歌える範囲=自分の音域」だと思い込んでいるパターンです。地声の限界を「自分の限界」だと判定してしまっています。
換声点をなめらかにまたぐ技術を、練習したことがない状態です。地声と裏声をつなぐ、ミックスと呼ばれる技術です。家の例でいうと、ここが階段にあたります。
過去に失敗した記憶があると、換声点に近づいたとき、無意識にブレーキをかける癖がついていることがあります。体より先に、心が止めているパターンです。
3必要な練習の方向性
必要なのは、限界の高さで頑張り続ける練習ではありません。「切り替え地点に階段を架ける」練習です。
方向性は3つあります。
①まず裏声を育てます(2階そのものを使えるようにする)。②弱い音量で、地声と裏声を行ったり来たりします(階段を架ける)。③声がつながってから、その上の音域で強さを作っていきます。
順番が大事です。「高い音を強く」は最後です。先に強さを求めると、張り上げる癖のほうに戻ってしまいます。
※声の違和感や痛みが続く場合は、発声練習より先に耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
いまどの高さまで使えていて、壁がどこにあるのか。これは実際の声を聴いてみないと分かりません。SVCの体験レッスンでは、トレーナーがあなたの声を分析します。そして、いまの状態に合わせた練習を処方します。
LINEで体験レッスンに申し込む申し込みの際に「音域を広げたい」とひとこと添えてください。当日の分析がスムーズになります。