歌声のお悩み相談室 #03
よくあるお悩み
「好きな曲は、いつもキーを下げないと歌えないんです。音域って、生まれつきで決まってるんでしょうか?」
その「限界の高さ」は、恐らく限界ではありません。
音域は生まれつきの才能で決まる、と思われがちです。でも多くの場合そうではありません。音域は「声の切り替え地点」をどう扱うかで決まっています。
01
「ここから上は出ない」の正体は、声の切り替え地点です。
「ここから上は出ない」と感じる高さの多くは、声の仕組みが切り替わる地点=換声点です。ここで大事な事実があります。換声点の上にも、あなたの声はまだ続いています。裏声が出るなら、その高さまで声帯は動けるということ。体にはもう、その動きが備わっています。
足りないのは、地声から裏声へなめらかに切り替える技術です。「音域が狭い」の正体は、多くの場合これ。高音が自分に無いのではなく、切り替えができず換声点の手前で止まっている状態です。
音域は「無い」のではなく、手前で止まっている
低い声高い声 →
換声点(切り替え地点)
同じ人でも、切り替えができるかどうかで使える高さが変わります。壁は「声の限界」ではなく「切り替えの未習得」であることが多いです。
02
音域は「伸ばす」より「つなぐ」で広がります。
多くの場合、必要なのは限界の高さで頑張り続ける練習ではありません。地声と裏声をなめらかにつなぐ練習です。方向性は3つ。順番が大事です。
- まず裏声を起こす。ため息まじりの「ホー」のような、軽く楽な声を探すところから。
- 弱い音量で、地声と裏声を行ったり来たりする。
- 声がつながってから、その上の音域で強さを作っていく。
この練習を成立させることは、非常に繊細で難しいです。そして、出したことのない発声に出会うためには、辛抱の期間も必要になる。多くの人が自力での攻略を諦めてしまいます。しかし、つなぐ前に「高い音を強く」求めてしまうと、張り上げる癖が強まり、かえって難しくなってしまいます。適切に練習をこなすためのサポートは、SVCボーカルスクールのお仕事です。なお、声に痛みや違和感が続く場合は、練習を続けず耳鼻咽喉科で状態を確かめてください。
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高音の壁を分析させてください。
いまどの高さまで使えていて、壁がどこにあるのか。これは実際の声を聴いてみないと分かりません。体験レッスンでは、トレーナーがあなたの声を分析し、あなたに合った練習メニューを処方します。
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この記事を監修した人
小久保よしあき科学的ボイストレーナー・SVCボーカルスクール代表
指導歴は2012年から。総クライアント2,000人以上、レッスン時間は約20,000時間(2026年7月時点)。SVC科学的ボーカルコーチ養成講座で認定コーチ74名(2026年8月時点)を輩出しています。
公開 2026年7月13日(更新 2026年9月8日)