歌声のお悩み相談室 #13
よくあるお悩み
「声がかすれて、ガラガラした感じが続いています。歌い方が悪いんでしょうか。練習で直せるものですか?」
続くかすれは、練習より先に耳鼻咽喉科で声帯を診てもらうのがいちばんの近道です。
かすれ声の原因は、大きく2種類に分かれます。歌い方の技術によるものと、声帯そのものの状態によるものです。かすれが数週間続いているなら、それは練習で直す段階ではない可能性が高いです。まず状態を確かめることが、結局いちばんの近道になります。
01
かすれの原因は、歌い方より先に「声帯そのものの状態」を疑ってください。
かすれ声の原因は、大きく2つあります。1つは歌い方(発声の技術)によるもの。もう1つは声帯そのものの状態によるものです。後者は、使いすぎによる炎症や、声帯にできるふくらみなどです。ライブで叫んだ翌日に声がガラガラになった経験はありませんか。あれは声帯そのものが変化した状態です。それが長引いているなら、練習で直す段階ではありません。
声帯そのものが原因の場合、どれだけ練習を工夫しても解決しません。順番が逆になると、治るはずのものをこじらせてしまうことすらあります。次のサインに当てはまるなら、練習より先に受診をおすすめします。かすれが2〜3週間以上続いている。裏声だけが急に出なくなった。声を使った翌日にいつも声が出ない。痛みがある。受診先は耳鼻咽喉科、できれば歌う人にくわしい「音声外来」だとスムーズです。
かすれが続くときは、まず声帯そのものの状態を確かめる。練習で直すより、受診が先です。
02
受診で問題がなければ、負担の少ない発声から積み直します。
病院で「声帯に問題なし」と確認できたら、多くの場合は負担の少ない発声から積み直していくのが方向性です。方向性は3つです。
- ストローをくわえて声を出す練習など、声帯にやさしい方法(SOVTEと呼ばれます)から再開する。
- 息漏れタイプなら、声帯をほどよく閉じる練習を足す。
- 乾燥や睡眠など、体調の管理も並行して行う。
声帯にやさしい発声から積み直す。ストローを使った練習は、その入り口です。
受診で問題がないと分かったあとでも、どこからどれくらい戻すかは自分では決めにくいところです。軽くなった時点で元の歌い方に戻し、また痛めてしまう人も少なくありません。息漏れの多い癖なのか、逆に閉じすぎている癖なのかで、積み直す方向は正反対になります。適切な戻し方を見極めて導くのは、SVCボーカルスクールのお仕事です。なお、かすれや痛みが続くうちは、練習より受診が先です。
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この記事を監修した人
小久保よしあき科学的ボイストレーナー・SVCボーカルスクール代表
指導歴は2012年から。総クライアント2,000人以上、レッスン時間は約20,000時間(2026年7月時点)。SVC科学的ボーカルコーチ養成講座で認定コーチ74名(2026年8月時点)を輩出しています。
公開 2026年7月13日(更新 2026年9月8日)